こんにちは、アダザップです。
皆さんはPower Query(パワークエリ)やPower Pivot(パワーピボット)という言葉を聞いたことがありますか?
「Excel(エクセル)誕生以来の革新的な新技術!」
「Excel(エクセル)業務が劇的に変わる!」
ネットの書き込みや書籍ではこのように謳われて言われておりますが、まだまだ情報が少なく何なのかよくわからないという方が多いのではないでしょうか。
というのもエクセルをよく使う人にとっては、この機能が使えるか使えないかで仕事の効率が大きく変わります。
日常生活の中でエクセルやパワーポイントを多くの皆さんが当たり前のように使用しているのと同じように、パワークエリとパワーピボットも日常生活で多くの人が使用するものになるでしょう。
なぜならパワークエリとパワーピボットはプログラミング知識の習得が不要で、誰でも簡単に使用することができるからです!
この点がマクロやVBAなどの書籍を何冊も読み込んで習得する必要のあるこれまでの難しい機能と大きく異なる点です。
この記事では文系で技術的なことが苦手なアダザップ嫁も交えて、パワークエリとパワーピボットについて詳しく解説します。
ぜひこの機会に革新的な新機能であるパワークエリとパワーピボットに触れていただき、興味を持っていただければ嬉しいです。
Contents
Power Query(パワークエリ)とは?
まずはじめにここで紹介するパワークエリとパワーピボットは、Microsoft 365またはExcel 2016以降に搭載されているExcelの標準機能です。
特別にインストールをしたり新たに契約する必要はなく、対応するExcelのバージョンであればすぐに使用することができます。
(Excel 2013とExcel 2010を利用している場合には、アドインをインストールすることでこの機能を使うことができます。)
続いてパワークエリとはなんぞやについてです。
パワークエリとはデータを自動加工する機能のことです。
私は以下の2点が大きなポイントだと考えています。
- プログラミング不要でデータの加工処理クエリを作成することができる!
- それによって繰り返しのデータ加工処理から解放される!
プログラミング不要でデータの加工処理クエリを作成することができる!
多くの方が苦労していると思いますが、社内に散らばるデータはそのままの形では使用することができません。
データの集計をするためには、データソースごとに異なっているフォーマットを統一する作業が必要です。
この作業をデータクレンジングと呼びますが、この作業は本当に骨の折れる作業です。
データのコピー&ペーストを繰り返し、VLOOKUP関数などのエクセル関数を駆使して気合いと根性でデータを加工します。
(中にはマクロやVBAなどのプログラミング言語を操り自動化するプログラムを作成する方もいるかと思います。)
対してパワークエリは、さまざまな異なるフォーマットの元データをマウスクリックを中心としたエクセル画面上の操作で簡単に取り込み加工処理することができます。
繰り返しのデータ加工処理から解放される!
なんとこの加工処理は、クエリとして保存することで繰り返し使用することができます!
例えば四半期ごとの売上データを集計する際に同じような加工処理をしている場合には、1度この加工処理をパワークエリ上で保存しておくことで毎四半期のデータをボタン1つで取り込みと加工処理を自動化することができます!
その他にもデータをシート上に表示されない内部領域(データモデル)に取り込むことで、エクセルシートの最大行数を超えたデータを持つことできます。
(エクセルシートは約100万行のデータを持つことができますが、データモデルはその何倍も多い行のデータを持つことができます。)
Power Pivot(パワーピボット)とは?
パワークエリに加えてもう一つの強力で、ぜひ知っておいていただきたい新機能がパワーピボットです。
パワーピボットとはその名のとおり、「ピボットテーブル」に「パワー」がついたものです。
つまり従来のピボットテーブルがパワーアップしたものと捉えていただくのが良いでしょう。
具体的にどんなところがパワーアップされたのでしょうか?
私は以下の2点がパワーアップしたポイントだと考えています。
- 対象とするテーブルが1つから複数にパワーアップ!
- データを1つのテーブルに集める作業から解放される!
対象とするテーブルが1つから複数にパワーアップ!
従来のピボットテーブルは、1つのテーブルのみを対象としていました。
それに対してパワーピボットは、複数のテーブルを対象として使用することができます。
データを1つのテーブルに集める作業から解放される!
従来のピボットテーブルでデータの集計と分析を行うためには、手作業とVLOOKUP関数などを駆使して複数のファイルやシートからデータを1つのテーブルに集める作業が必要でした。
一方でパワーピボットを用いた場合、データが複数のファイルやシートに分かれていることを前提としているため、このデータを1つのテーブルに集める作業が不要です!
これまでは例えばテーブル①に売上データがあり、テーブル②に顧客データがあり、テーブル③に商品データがあった場合、データを加工して1つのテーブルにまとめる作業が必要でした。
パワーピボットを使用した場合、それぞれ独立したテーブルであってもそれらをエクセル内に読み込み、論理的なつながりを持たせることでピボットテーブルを作成することができます。
パワークエリとパワーピボットを組み合わせることで何ができるのか?
それではパワークエリとパワーピボットを組み合わせることでどのようなことが可能になるのでしょうか?
なんと元データを取り込み加工処理し、ピボットテーブルに集計する一連の作業を自動化することができます!
一連の作業を自動化することで、毎四半期や毎月行っている売上データの集計作業が驚くほど効率化することができるのです。
また集計作業を効率化することによって、ピボットテーブルを分析する作業により多くの時間を割くことができるようになります。
まとめ
この記事では、パワークエリとパワーピボットについて詳しく解説しました。
Excelの革新的な新機能にはパワークエリとパワーピボット以外に、スライサーやメジャー、DAX(ダックス:Data Analysis Expression)、Dashboard(ダッシュボード)など集計したデータを分析するためのさまざまなツールも搭載されています。
次回はこちらの新機能についても解説したいと思います。
またパワークエリやパワーピボットの詳しい使い方については、以下の本がおすすめです。
サンプルデータもついており、自分で手を動かしながら学ぶことができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。